登山を始めてからまだ日が浅い場合、道具が揃っておらず手持ちの物で代用しながら少しずつ揃えていかれる方が多いのではないでしょうか。
ウェアや帽子、トレッキングシューズなどは購入したから、そろそろ登山用のザックがほしいと考えている、登山ビギナーの女性ハイカーさんへおすすめしたいのが、オスプレーカイト36です。
まだまだ登山ビギナーのわたしが半年間使ってみて感じたことや、オスプレーカイト36の各機能の使い方をなるべく平凡な言葉でわかりやすくお伝えしたいと思います。
\こんなあなたにおすすめ/
- 登山用ザックがほしい登山ビギナーの女性
- 登山をはじめて1年くらい
- 日帰り登山メイン
- 山小屋1泊にもいつか挑戦したいと思っている
- 背中が汗で蒸れにくいザックがほしい
目次
- 1 2023Newモデル「オスプレーカイト38」が発売されました!
- 2 登山ビギナーさんへオスプレーカイト36を勧める理由
- 3 日帰り〜山小屋1泊までカバーできるザックの容量は何リットル?
- 4 オスプレーカイト36は2つのサイズ展開と背面長の調整機能で様々な体型の方にフィット
- 5 オスプレーカイト36のフィットするのに風通しの良い背面機能
- 6 オスプレーカイト36の背面長調整機能・計り方
- 7 オスプレーカイト36基本情報
- 8 オスプレーカイト36の各機能の使い方
- 9 女性の体型に合うように設計されたオスプレーカイト36のショルダーベルトとヒップベルト
- 10 オスプレーカイト36のフィッティング手順
- 11 日帰り登山パッキング例
- 12 オスプレーカイト36の推奨パッキングウェイト
- 13 オスプレーカイト36のセルフメンテナンス方法
- 14 オスプレーカイト36を実際に使ってみて
- 15 オスプレーカイト36を背負ってたくさん登ろう
2023Newモデル「オスプレーカイト38」が発売されました!
わたしが使っているモデル「オスプレーカイト36」のNewモデルとして「オスプレーカイト38」が発売されています。主な違いとしては
- より簡単に調整できる背面長調整システムを搭載
- ブルーサイン®認証リサイクル素材の生地100%でできている
- 新たなカラーバリエーション(ブラック/エルダーベリー/ロッキーブルックグリーンの3色)
となっており、サイズや容量などの違いは下記の通りです。
【オスプレーカイト36】
容量・サイズ:XS/S=34リットル S/M=36リットル
外寸:縦70✕横33✕奥行き30cm
重さ:XS/S=1.38g S/M=1.47g
対応背面長:XS/S=33〜40.5cm S/M=40.5〜51cm
New【オスプレーカイト38】
容量・サイズ:XS/S=36リットル M/L=38リットル
外寸:XS/S=縦66✕横33✕奥行き29cm M/L=縦71✕横33✕奥行き29cm
重さ:XS/S=1.76g M/L=1.84g
対応背面長:XS/S=35.5〜46cm M/L=40.5〜51cm
容量が増えることでザック自体の重も重くなってます。外寸はオスプレーカイト36よりやや小さめ〜若干大きくなり、横幅と奥行きはほぼ変わらないと言っていいでしょう。
大きな違いは背面長の長さですね。XS/Sはオスプレーカイト36より2.5cm長くなり調整できる長さも7.5cmだったのが10.5cmまで長くできるようになっています。
簡単になったという背面長調整システムが一体どんなものか興味がありますね。
各ベルトや収納などついてはオスプレーカイト36と同じなので引き続き参考にしてくだい。
登山ビギナーさんへオスプレーカイト36を勧める理由
オスプレーカイト36は背負心地も背中が蒸れずに快適やで
日帰り〜山小屋1泊までカバーできるザックの容量は何リットル?
だいたいの目安としては、日帰り〜1泊程度の山小屋泊であれば30〜35Lくらいが適量と言われています。
なので登山ビギナー1つ目のザックとして購入するなら日帰りと1泊どちらもカバーできるオスプレーカイト36(36リットル)はおすすめの容量ということになるんです。
オスプレーカイト36くらいの容量があれば、食料や水のボトルを入れたうえで冬の防寒着やヘルメットも収納可能。日帰りで登山口と下山口が違い下山後に温泉に行くような場合も、着替えなども入りますよ(着替えとヘルメット両方入れる場合は荷物の厳選やパッキングの工夫が必要です)。
オスプレーカイト36は2つのサイズ展開と背面長の調整機能で様々な体型の方にフィット
ショルダーストラップに背面長の調整板が付いています。
オスプレー カイト36はまず背面長の長さで大きく2つのサイズ展開です(S/M・XS/S)。
さらにザック本体で背面長を5段階で調整することができるので様々な体型の方にフィットするように作られています。
自分の背面長の長さに合わせて背面長調整の板をハイドレーションスリーブと兼用のポケットに挿入し内部のマジックテープで固定します。
オスプレーカイト36のフィットするのに風通しの良い背面機能
背中にフィットするということは、それだけ密着度が高いので汗をかいたら背中の蒸れが心配ですよね?でも、安心してください。オスプレー カイト36の優れた背面機能「エアスケープバックパネル」が背中の蒸れをしっかり防いでくれます。登山では冬でも結構な汗をかきます。かいた汗をそのままにしておくと汗冷えして最悪の場合、低体温症になることも。ですから、背負ったままでもかいた汗が乾きやすいという構造は、山での体調を万全に保つ意味でも非常に重要なポイントです。
分かりやすく赤線を引いてみました。肩・腰・背中の両脇部分の4箇所はパットが入って背中に当たる凸部分。
中央の「X型」になっている部分は谷になっている凹部分で背中に触れないようになっており、背負ったままでも通気性が保たれます。
オスプレーカイト36の背面長調整機能・計り方
試しに背面長をいつもより長くして背負ってみます。
身体データ
- 身長158cm
- 背面長40cm
- オスプレーカイト36の使用サイズ: S/M=36リットル
- 普段の背面長調整板の目盛りの位置:一番上
上から2つ目の目盛りに合わせて背負ってみます(いつもは指で指している目盛りに合わせています)
肩とショルダーベルトの間に隙間ができてしまいました。
普段は一番上の目盛りに合わせています
肩のカーブにショルダーベルトが沿って隙間がなくなりました。
自分の背面長に合わせて背負うとショルダーベルトが肩のラインに沿ってフィットします。背面長調整板は必ず自分に合う長さに調整して背負ってください。さらにフィット感を高めるためのフィッティング方法は後半で
オスプレーカイト38を
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オスプレーカイト36基本情報
容量・サイズ:XS/S=34リットル S/M=36リットル
外寸:縦70✕横33✕奥行き30cm
重さ:XS/S=1380 S/M=1470g
対応背面長:XS/S=33〜40.5cm S/M=40.5〜51cm
収納
・メイン(1・2気室切り替え可能)
・ポケット
・雨蓋の外側にファスナー付きポケット1、内側にメッシュポケット1
・メインのフロントに1
・両サイドにストレッチメッシュポケット
・底面にレインカバー収納
・ヒップベルトの両サイドにファスナー付きポケット
・背面にハイドレーションスリーブ(水分補給用パックの収納ポケット)
オスプレーカイト36の各機能の使い方
1気室・2気室切り替え可能
メインの内部を仕切りを使うことで2つに分けることができます。
雨蓋の下にメイン収納の出し入れ口があります。
レインカバーの上にあるファスナーを開けると下からもアクセス可能に。写真では仕切りを使って2気室に分けてあります。
仕切りはベルトで固定します。
仕切りを取り外すことはできない仕様。
内部の仕切りを外した状態。背の高い物を収納する場合など仕切りを外して収納することができます。
サイドファスナー
雨蓋を開けなくても、サイドファスナーから取り出し可能。
サイドのファスナーからメインの気室にアクセス可能。
下の方にある荷物も取り出しやすい。
深くて伸縮性のあるサイドポケット
深さがあるので縦にドリンクを入れると背負ったまま出し入れは難しいです。
使ってみて密かに良さを実感したのは深く伸縮性のあるサイドポケットです。
山ではザックを背負ったまま前かがみになるシーンが多々あります。前かがみになったときにポケットに入れていた物が落ちて、取りに行けないような斜面を転がっていってしまったら大変です。
その点、オスプレー カイト36のサイドポケットは深くて伸縮性があるため前かがみになっても中身が落ちにくい構造なので安心です。また、取り出しやすいようにポケットのサイドにスリットが入っているので背負ったままでもドリンクなどが取り出しやすいように工夫されています。
ポケットの側面にスリットが入っています。タブをつまむと広げやすいです。
ドリンクを斜めにして入れると背負ったまま側面のスリットから出し入れできます。
ハイドレーションスリーブ
「H2O」のマークが目印のハイドレーションスリーブ
行動時の水分補給でハイドレーションパックを使う場合は背面長調整板の収納部にハイドレーションパックを収納できます。
※ハイドレーションパック:水などを専用のパックに入れてザックに収納し、パックから伸びるストローを使って補給する方法。素早い水分補給が可能になる。水分の残量がわかりにくい、ストローなどの手入れに手間がかかるといったデメリットもあり。
雨蓋
外側のポケットにはすぐに取り出したいものや使用頻度の高い物を入れると便利です。
内側のポケットにはキーホルダーが付いてます。
ザック本体内部に雨水が入らないようにするための蓋(完全防水ではありません)。蓋部分の内側と外側がポケットになっています。
・外側ジッパー付きポケット:手袋や行動食などサッと出し入れしたいものを入れておくのに向いている
・内側メッシュポケット:ポケット内部にホルダーが付いているので鍵などぶら下げておくことが可能
フロントポケット
縦に長く若干伸縮性があります。暑くなったときに薄手のパーカーくらいなら丸めて収納可能。
ファスナーもなく、アクセスしやすいのでついつい何でも入れすぎてしまうので注意しましょう。
レインカバー付き
ザックにカバーをかけた状態。オスプレーのロゴが真ん中に
入っていてかっこいいです。
山の天気は変わりやすいです。そのため雨対策は必須です。レインカバーは底面ポケットにコード付きで標準装備されています。底面なので雨天以外で邪魔になることもなく、また出し入れや取り付けも簡単です。レインカバーはコードを外せるのでお手入れも簡単です。
「しずく」マークが目印です
ファスナーを開けるとレインカバーが入っています。
レインカバーの取り外しも簡単です。
ヒップベルトの両サイドにファスナー付きポケット
ヒップベルトの両サイドにあるウエストポーチのようなポケットはアメやシリアルバーなどの行動食を入れておくのにちょうどいいサイズ感です。スマホは機種によりますが小さいサイズでしたら入る物もあるかと思います。
ファスナーは輪っかに指をかけて開閉できるので
背負ったままでも開け閉めしやすいです。
ストウオンザゴー
オスプレーだけに装備された機能です。刀を納める鞘(さや)のようにトレッキングポールを脇に挿し込むことができます。トレッキングポールを使って歩いてるときに岩を掴んだり、斜面に渡されたロープなどを掴んで登るとか下りるといったことが必要となった場合、ザックを背負ったままサッと輪っかに通すだけで両手が空くので便利です。立ち止まって地図を確認したいときや写真を撮りたいときなどにもいいですね。
左側のショルダーベルトとヒップベルトにある輪っかに
トレッキングポールを通して使います。
「トレッキングポール」のマークが付いています
ストウオンザゴーにトレッキングポールを通すと刀の鞘のように斜めにトレッキングポールを収納できます。
アイスツールアタッチメント
雪山登山で使用するピッケルを固定する輪っか状のアタッチメントです。トレッキングポールを収納することもできます。
チェストストラップ/エマージェンシーホイッスル
ショルダーベルトの左右についてるストラップ。デコルテの位置でカチッと留めます。留め具の部分が笛になっているので、万が一の緊急時は思い切り吹いて居場所を知らせましょう。
赤丸で囲った出っ張りがホイッスルになっています。
緊急時に思い切り吹いて居場所を知らせることができます。
ショルダーストラップ
ショルダーベルトの下の方にショルダーストラップがあります。
ザックを背負ったときにストラップを締めることでザックを背中にフィットさせることができます。
ロードリフターストラップ
ショルダーベルトと雨蓋を繋いでいるのが
ロードリフターストラップです。
ショルダーストラップと同様にザックを背中にフィットさせるためのストラップです。
詳しくは後半のフィッティング手順をご覧ください。
スリーピングパッドストラップ
マット類などを固定できるストラップです。
ザックに入りきらない大型の荷物を固定するためのストラップです。
あまり外側にいろいろぶら下げると木に引っかかったり、狭い山道ですれ違いのときにジャマになることもあるので、日帰り登山ではほぼ使うことはないでしょう。
デイジーチェーン
わたしは反射バンドと蛇腹式のコップをぶら下げてます
メインのフロントポケット両サイドと雨蓋にも付いてます。
輪っかになっているので熊鈴をぶら下げたりカラビナや紐、ゴムを使って道具をぶら下げたり固定することができます。スリーピングパッドストラップでもお伝えしましたが、安全な登山の観点からも使用する場合は必要最低限の物だけにしましょう。
女性の体型に合うように設計されたオスプレーカイト36のショルダーベルトとヒップベルト
オスプレーに限らずザック選びの際は、男性用や男女兼用のザックではなく、女性用のザックを選びましょう。女性用のザックはショルダーベルトの幅やヒップベルトの位置、角度が女性の体型に合わせて設計されています。
ザック選びで重要なのはいかに自分の身体にストレスなくフットするかなので、特別なトレーニングを積んで身体を鍛えたりしていない限りは、女性用のザックから自分の身体に合うザックを探せば間違いないでしょう。
ザック選びで優先するのは身体に合うサイズ、フィット感なので、容量がオスプレーカイト36では足りない場合はオスプレーカイト46という容量が多いモデルを使うといいかもしれません。
ショルダーベルト・パット
肩に触れる部分がメッシュ素材でクッション性のあるショルダーベルトは肩に食い込みにくく、通気性もあるので蒸れにくいです。またショルダーベルトの正面部分にはゴムベルトがついています。わたしはここにカラビナを使ってドリンクホルダーを取り付けています。
ゴムベルトにドリンクホルダーなどを吊るすことが可能。
ショルダーベルトにはフィット感を高めるショルダーストラップとスタビライザーストラップが付いています。
ヒップベルト・パット
厚みと幅のあるヒップベルトは安定感があり身体へのアタリがソフトで腰の負担が軽くなります。ショルダーベルトと同じく腰に触れる部分はメッシュ素材。腰の位置に合わせておへそのところでバックルを止めます。
オスプレーカイト36のフィッティング手順
- ロードリフターストラップ
- ショルダーストラップ
- ヒップベルト
- チェストストラップ
を緩めておきます
1まずザックをゆっくりと背負う
重たいザックを背負うときは勢いをつけると腰を痛めたり、バランスを崩したりするのでゆっくり背負いましょう。まず膝の上にザックを置いて体勢を整えます。
腰を落として膝に置いたザックのショルダーベルトに腕を通します。
背負うことができました。ここからヒップベルトやストラップ類を締めて身体にフィットさせていきます。
全体の8割ほどをヒップベルトで支えて残り2割ほどをショルダーベルトで支えているということを意識して各ストラップの締め具合を調整していきましょう。
2ヒップベルトを締める
まずヒップベルトを締めます。ヒップベルトはウエストのくびれではなく腰骨に合わせてください。ヒップベルトで腰骨を包むように合わせ、バックルをカッチとはめます。バックルがおへその下にくるように左右からベルトを引っ張って締めてください。ベルトから手を離してザックがお尻の上に載っていればOKです。
3ショルダーストラップを締める
ショルダーストラップを締めます。左右のショルダーストラップを握って斜め後ろにひっぱるとショルダーベルトが腕のカーブにぐっと寄ってくるのがわかります。ショルダーストラップがズボンの縫い目の延長線上にあればOKです。
4ロードリフターストラップを締める
ロードリフターストラップ締めます。軽く前傾姿勢になり、ショルダーストラップの上部にあるストラップを左右でそれぞれ持って手前にひっぱるとザックの上部が身体にぐっと寄ってくればOKです。こうすることでザックが左右に揺れにくくなります。ショルダーストラップ同様、きつく締める必要はありません。
5チェストストラップを留める
最後にチェストストラップを留めます。ショルダーベルトを内側に引き寄せることでよりザックがフィットします。ショルダーベルトがずれない程度に留めましょう。きつく締めると息苦しかったり、チェストストラップのバックルが胸に当たって痛いので、たるみのない程度でOKです。ストラップの位置は上下にスライドして調節可能です。デコルテの辺りで留めると苦しくありません。
6フィッティング完成
背面長を合わせたうえできちんとベルトやストラップを締めると背中や肩のカーブに沿ってしっかり背負うことができます。
日帰り登山パッキング例
わたしが実際に日帰り登山をした際のパッキング例です。
登山データ
- 六甲山最高峰 931m
- 歩行時間 約8時間(休憩含む)
- 歩行距離 14.6㎞
- 天候 晴れ/曇り 山頂付近では風あり
- 積雪なし
登山日2022/12/15
持ち物
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他に途中のコンビニで買った行動食用のおかしやランチ用のフリーズドライスープが増えました。
パッキング
では実際にパッキングしていきます。あくまで一例なので、どのポケットにどんな物を入れておくと使いやすいかはそれぞれ違う思いますが参考にしてください。
メイン収納部
2気室に仕切って使用します。レインカバーの上にあるファスナーを開けて2気室の狭い方から詰めていきます。
雨具とダウンを入れました。
手前にはヘッドライト・エマージェンシーシート・マルチナイフを入れました。
メインの収納部に詰めた状態です。詰め方のポイントは「重たいものは下入れる」です。ペットボトルやお弁当類などは下の方に入れましょう。上部にはニット帽とネックウォーマーを入れてすぐに取り出せるようにしました。日帰りなので十分余裕があります。
固形燃料とシェラカップは重ねて蓋をして巾着へ入れると
ガチャガチャ音がしにくくなります。
五徳と風防とライターもまとめて巾着へ入れます。
調理セットとお湯のポットをまとめて保冷バックへ。
バックごとメイン収納の底に入れます。
フロントポケット
フロントポケットには折りたたみ座布団を入れます。
デイジーチェーンにぶら下げた蛇腹式コップはポケットに入れてしまいます。反射バンドは万が一暗くなってしまったときのために常に巻き付けています。
雨蓋内側/外側ポケット
内側のメッシュポケットにはエマージェンシーキッドとカイロと財布を入れてます。(最終的には鍵も入ります)
外側のポケットには手袋2つ、水に流せるティッシュ、ウエットティッシュ、ビニール袋、蛍光ペンを入れます。
サイドポケット
わたしはトレッキングポールをサイドポケットに入れています
アイスツールアタッチメントで固定してももちろん大丈夫です。
左側のポケットにはトレッキングポールとゴミ拾い用トング。右側のポケットには扇子と日焼け止めが入ってます。扇子は涼むためと顔周りを飛び交う虫を追い払う目的で夏場は特に使用頻度が高いですが、冬でも念の為持っています。
ヒップベルト両サイドのポケット
左側のポケットには行動食を入れることが多いです。片手ですぐに取り出して食べられる物がおすすめです。吸収が早いブドウ糖や片手で食べられる魚肉ソーセージは必ず持っていきます。エネルギーの消耗が激しい夏山登山では一口サイズのおにぎりを2〜3個入れておくとスナック感覚で炭水化物を摂取できるのでおすすめです。
夏山登山に比べて冬山登山は行動食は少なめです。
右側のポケットに入れたのは登山の必需品モバイルバッテリーです。バッテリー切れになっても困らないように必ず持っていきましょう。
ドリンクホルダー
こまめな水分補給をするためにショルダーベルトのゴムバンドにカラビナを使ってドリンクホルダーを左右に取り付けています。ドリンクホルダーを2つ付ける理由は重さのバランスが取りやすいということと、片方は水、もう片方はスポーツドリンクをセットしてコンディションや気分に合わせて好きな方をすぐに飲めるようにするためです。
パッキングしたザックを背負った状態
必要な物がそれぞれ使用頻度に応じて取り出しやすいところに収納され、ザックを降ろさなくても水が飲めたり、行動食を食べられるようになっています。デイジーチェーンには反射バンド以外ぶら下がっているものはなく木の枝などに引っかかる心配もありません。
オスプレーカイト36の推奨パッキングウェイト
公式サイトで9〜16キロとなっています。オスプレー カイト36だからといって36キロの荷物を持って行けるということではないようです。疲労をなるべく軽減したり身軽に行動するためにも持っていく荷物は常に精査して、詰め込み過ぎないパッキングを心がけましょう
オスプレーカイト36のセルフメンテナンス方法
簡単なセルフメンテについて説明します。使用ごとに洗う必要はありません。
帰ってきたらなるべく早くザックの中身を全部出して汚れが気になる部分があればブラシや濡らしたタオルでこすらないように拭いて落とします。
ファスナーをすべて開けてベルト・ストラップ類も緩めた状態で日陰の風通しの良いところでしっかり乾かしましょう。雨に濡れたときはレインカバーもしっかり乾かしてください。しっかり乾いたら必要に応じて防水スプレーをかけておくと汚れや水を弾いてお手入れが楽になります。
オスプレーカイト36を実際に使ってみて
タウン用リュックとの違い
- 男性用と女性用がある
- 背面長調整機能がある
- ヒップベルト、ショルダーストラップ、スタビライザーストラップ、チェスターストラップで背中にしっかりフィットする構造
- ヒップベルトの高いクッション性
- 肩でなく腰でしっかりと荷物を支えることで肩の負担が少ない
- メインの収納部を仕切りを使って2気室に分けることができる
よかった点
- 岩場をよじ登るようなシーンでザックがずり上がったり、背中でザックが左右に揺れたりしないので余計なストレスなく登山に集中することができた
- 通気性がいいので気温が高い夏の登山も防寒で着込む冬の登山も背中が汗でびっしょりになることはなかった(汗かきかどうかやどんなウェアを着ているかによって違いがあるかも)。
- 上半身全体でザックを支えているため肩にショルダーベルトが食い込んで痛いとか、肩が凝るといったこともなくストレスフリーな背負い心地
- ショルダーベルトにドリンクホルダーを取り付けたことで水分補給が容易になり夏場は特に快適
- オスプレーカイト36の四角いフォルムは、かっこいいトレッキングウェアとの相性がとてもいいので、かっこいいイメージでトレッキングファッションを楽しみたい方にもおすすめ
気になった点
- 見上げる動作で雨蓋が後頭部に当たる
- つばの広い帽子は雨蓋につばが干渉するので素材やつばの広さに注意
ザックを背負うと、後頭部のあたりに雨蓋があります。そのため、見上げる姿勢のときに雨蓋が後頭部に当たり見上げにくいことがあります。
また、背中に重さがあるため無理に首や腰を反るとバランスをくずして転倒する可能性があるので注意しましょう。
見上げる動作以外では、登りでも下りでも軽く前傾姿勢になっているので雨蓋が気になることはありません。
また、つばの広い帽子は雨蓋と干渉します。
キャップを被るか、つばが広い帽子の場合はつばを折り曲げることができるものなら気にならないでしょう。わたしは、シャカシャカした素材の帽子だと雨蓋とこすれる音が気になりました。
オスプレーカイト36を背負ってたくさん登ろう
オスプレーカイト36の使い方やザックの背負い方、パッキング例までわたしの知っている情報のほぼ全てといってもいい情報をお伝えしました。
が、使い方は人それぞれです。
ぜひ皆さん独自の使い方を見つけていただきたいと思います。安全で快適な登山をするためには工夫も必要ですので、手に入れたザックの元々の機能以上に使いこなせるよう創意工夫を忘れず、愛情を持って使いこなしてください。
そうすればきっと良き相棒としてあなたの山登りに欠かせない存在になるはずです。
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